2012年05月17日

台北へ

行ってきました!

日本における鍼灸のあり方と

発祥である中国の東洋医学事情について

あれこれ考えあぐねていたところ、

お近くの台湾ではどうなのか?!

ちょいと覗いてみようかという機会を得てのことでした。

到着しての第一印象は「暑い!」

ガイドブックなどで冷房のきき過ぎに注意とあり

この時期らしい服装の用意で行きましたが、

むしろ暑さ対策の方が重要だったかも知れません。

思えば沖縄より南でフィリピンに近い台湾は

マンゴーが名産というのも頷ける南国なのでした。

で、東洋医学事情...

食べ歩きながら市内をウロウロした範囲では、

なるほど台湾式という位でマッサージ店が非常に多く、

鍼灸の文字は見当たりませんでしたが、

ごく普通の町中の薬屋さんといった店内で

じっくり脈診して処方が行われる光景は度々見かけ、

漢方が生活と共にあるのは流石だと感じました。

鍼灸はむしろ病院内で行われているらしく、

医療として確立しているのは羨ましい限りですが、

一方リラクゼーションを含むゆったりした鍼灸治療が

市内にあまりなさそうだ、となれば

これは日本から持ち出せる可能性があるかもしれない、

海外旅行は構えて大袈裟な準備が必要だと思い込んでいたら

まるで友達の家に遊びに行くような手軽さで

往復できてしまったことと相まって、

毎週決まった曜日に台北に出張するか!

いっそ分院でも作るか!!...などと

あらぬ妄想が膨らんでしまうのでした。

市内を縦横無尽に結ぶ捷運MRTという電車(タイヤで走ってました)と

タクシーがとても便利で、思う様利用して

漢方の街である迪化街へ。

乾物屋さんかと思いきやよく見ると

食材のみならず生薬も並んでいる、

といった風情はまさに医食同源。

飲みやすくまとめられた大袋を

わんさと買い込んで参りました。

観光というと、立派な建物とか派手な遊園施設とか

何か目玉があってこそと思い込んでいたら、

こんなに手軽で、こんなに日常的な旅があり、

普通の人々の普通の暮らしに

ちょっとお邪魔するような楽しみがあったのかと驚き、

普通に見えるからこそ際立つ色使いや習慣の僅かな違いが

非日常をちゃんと感じさせてくれるところにグッときてしまい、

日本も、というかいわゆる観光地ではない

例えばここ青葉台で鍼灸を受けて、たまプラーザで買い物して

こどもの国線で季節の花を見に行くとか、

ごく普通の我々の生活様式と外国人へのホスピタリティが

観光の対象、それこそ目玉になるんぢゃないか!?

そんな印象と共に戻って参りました。

数日とはいえご予約承ることができず

ご不便お掛けしたことをお詫びいたします。

又、今回の旅立ちに関して大きなインスピレーションとなった

台湾のたびしおりに感謝いたします。

迪化街
「あれ、鍼のsootheさん、また休みなの?!」の場合はまた台湾へ行っていると思って何卒ご勘弁くだされますよう...ひらに...ひらに...




posted by soothe at 17:58| 日記

2012年05月07日

臨時休療のお知らせ[temporary closing information]

立夏、スーパームーンと

活発な季節への移り変わりを感じます。

さて、当院は海外研修を行いますため

5/13(日)〜16(水)が臨時休療となります。

この間は電話とメールのいずれに関しましても

ご連絡が難しくなりますので、

ご予約・お問い合わせは

5/12(土)まで、もしくは5/17(木)以降に

頂戴できればと存じます。

ご不便お掛けしますが何卒ご了承くださいますよう

よろしくお願いいたします。


Soothe Acupuncture Clinic

will be "temporarily" closing

from Sunday, May 13 to Wednesday, May 16

because of an overseas study travel.

Sorry for your inconvenience.

立夏




posted by soothe at 13:57| 日記

2012年05月01日

新緑の季節

新しい環境での新しい出会いが

そろそろ馴染んでくる頃合いでしょうか。

五月病などと言って浮き沈みのあるこの時期は

体調の変化にもやはり気を付けたいもので、

東洋医学では、内面が弱っていると外からの影響に惑わされる、

それゆえまず内的な環境を整えておこう、という

日頃の養生としての治療、「治未病」を重視しています。

気持ちに落ち着きがないと気温の変化などに負けてしまうので

まず心の準備だ!というのも大事な体調管理なんです。


進学ももちろんですが、社会人になったというのが

何と言っても大きな変化の代表だと思います。

「新人の心構え」なんて言われて急に社会人らしさを求められ

イヤな気分になった方々もあるでしょうが、

それでも研修というのはありがたいもの、

どんなにつまらないように見えても

ちゃんと受けておいた方がいいと思われます。

例えば将来全く関連のない個人事業に糧を得る(!?)日が来ても

新卒時代に受けた研修は役立っている、

いや役立ってくるものだったりするんです。

個人的にはどうしてもそこで時間が止まってしまうのですが、

組織にいればもうそろそろ部下でも育てようかという世代でして、

そういう視点で言えば、新人を迎える側も

それが初めての体験である可能性もあるんですね。

上司の気心が今ひとつ分からない、なんて感じていたら

存外向こうも部下にどう接したものか必死に模索中かも知れない、

お互いに大目に見ながら歩み寄るのが肝要かと。

新人研修ならぬ新管理職研修なんてのもあるのでしょうか、

何にせよ、

初めての体験にはじっくり時間を掛けて臨みたいところです。

五月
人前で挨拶する、なんて機会が多そうですが、そんな時は頭のてっぺんの百会[ひゃくえ]や掌の真ん中の労宮[ろうきゅう]など押してみると緊張がほぐれるかもしれません。掌に人と書くとも言いますし、大勢の中で頭のてっぺんに両手を持っていければそれはもうリラックスの証でしょう!




posted by soothe at 12:12| 日記

2012年04月26日

ゴールデンウィークについて

新緑の季節、連休のご予定はお決まりでしょうか。

当院は特に休療日は設けませんが、

受付時間が短くなる日がございますのでご案内いたします。

4/29(日)定休日
4/30(月)10:00〜18:00
5/1(火)10:00〜21:00
5/2(水)終日出張の予定
5/3(木)10:00〜18:00
5/4(金)10:00〜18:00
5/5(土)10:00〜18:00
5/6(日)定休日

お一人ずつ対応させていただいております為、

前後のご予約により上記時間内でも

ご希望に添えない場合がございますのでご了承願います。

この期間のみならず、連休明けのご予約も含め

どうぞお気軽にお問い合わせください。

よろしくお願いいたします。





posted by soothe at 16:23| 日記

2012年04月16日

つくづくと...partU

指や手の鋭敏さのみならず

肘の感覚にも左右で違いがあるらしい...とした

前回からの続きです。

その昔右肩を傷め、ひいてはその快復の試みが

現職に繋がる面もあるのですが、利き手が使えず

字を書くに不便したことがありました。

仕方なく利き手を封じ反対の左手で字を書いてみると

どうにもやりづらい、それでも

幸か不幸かもともと悪筆で

利き手でない方で書いても誰も文句も言わないので

どうにかこうにか毎日使い続けていると

色々と気付きがあるもので、書きづらいのは

どうもペンを持つ手だけのせいではないらしい、

紙をおさえる側の具合、机に向かう体幹の角度、

胴体を上手く机に向けるには足の開き加減も...

と広がり、机の向きやら調度のレイアウトやらと

あれこれ気になりだして、つまりは何をするにも

からだ全体の使い方と生活環境の影響が

無視できないものだと痛感した訳です。

右利きの人が多いので、例えば電車の自動改札などは

右手でタッチして前方が開いて通る構造ですが、

つい左手でタッチしたら隣の改札が開いちゃった、

という経験をお持ちの左利きの人もあるでしょう。

箸やら歯磨きやらと左手を使っていき、

一番からだ全体ということを感じたのは

ボールを投げる練習をしてみた時でした。

ボールを持つのは手でも投げて飛ばすのは腰の捻りであり

ここを上手く左右に使えなくては

自然なフォームにならず、又上手く投げられもしないのです。

先天的とまではいかずとも、

産まれてかなり早い時期に利き手は決まり

かつそこから利き手として使い続けていくので開発もされ

左右差があるのが自然な状態として定着していく様に感じましたが、

しかしそこを上手く使っていくと、何とかサマになってくる、

つまりやればできる!というのもまた事実なのです。

重篤な脳疾患の後遺症で半身麻痺になってしまったなど、

利き側でない手を使う練習が必要になる場合があります。

競技成績向上の為に敢えて利き手でない側を使う

スポーツ選手もある様です。

どんなにか不自由に感じるでしょう。でもやればできるんです。

特に疾患という程のことはなくても、

毎日の生活の中では、当然利き手を使うことが多いので

利き手を使いやすいからだの向きに偏ることもまた多く、

それがからだつきや骨盤の歪みとして残ります。

使いやすい向きになっている便利さと

そのままでは偏った疲労が蓄積してしまう不健全さがあり、

そのバランスを取っていくことも施術の目標となりますが、

ただまっすぐにすればよいというものではなく、

一人一人特有のねじれ具合を上手く使える様な状態に、

硬直せずにどの方向へも上手く動ける様な状態に整えて

「居心地のよいからだ」で日々を過ごしていただきたいのです。



posted by soothe at 13:33| 日記

2012年04月09日

つくづくと...

時に施術中でさえも、つくづくと感じること、

それは、自分が「右利きだなぁ」ということなんです。

例えば座骨神経痛では、腰の下の方から臀部〜足の付け根...と

その通り道のつっかえをなくしていくことが治療となり、

まさに座骨の真下、お尻と脚のつなぎ目にある

承扶[しょうふ]なるツボは欠かせない部位で、

側臥位で脚を曲げてもらって鍼を打ち込むのが一番です。

しかしいきなり露出するのも抵抗があるといけないので

気を使って第二の処置を優先、つまり肘を打ち込む、

この刺激もかなり有効で、そんな時、施術する側としては

左からよりも右肘からの情報量がかなり多い様に感じるのです。

鍼灸師が鍼を打つのにそんなに気を使わなくてもいい筈ですが、

手段に拘るよりも安心感を伴う結果を出したいと思うと

こんな経験もするのが舞台裏という訳です。

この春から大学生で真面目に勉強しようという奇特な方々や

新入社員で座業が増え生活様式が変わっていく皆さん、

座骨神経痛になる程でなくても、

座業が続くとこの辺りは傷めやすいので要注意ですぞ!

...このネタ、ちと長くなりそうなので今回はこの辺で!!

※承扶[しょうふ]:お尻と脚のつなぎ目で垂れ気味が気になる部分の真ん中、強く圧すと骨盤と腿の骨の存在に触れることができる所です。座骨という位なので、座る時はここに体重がのる様にきちんと座ると全体にスラッとした姿勢が保てます。自分で刺激するのは難しいので、自宅でケアするとしたらハムストリングスのストレッチ(いわゆる前屈)を片足ずつじっくりやるのがよさそうです。


桜
近所でお花見とはありがたいものです。







posted by soothe at 13:46| 日記

2012年04月02日

問診とカルテ

開花
春がこのくらいやって来た、というところでしょうか。

風が強くて驚きますが、それもこの季節らしさかも知れません。

さて、初めてお越しいただくと、

まずはカルテをご記入いただきます。

お名前と、忘れ物があった時など緊急時に備え

念のためご連絡先など伺って、適切な施術に入るため

体調についてお聞きする問診へつながりますが、

詳しく聞いておくべきなのは当然ながら、

何度か通っていただくうちに話しやすくなればこそ

ちょっと鍼灸師に訊いてみたい症状もあるでしょうから

複雑になりすぎない工夫が必要と感じております。

経験則としての直感と情報処理により

「証」すなわち体質を知りながら、実際に訴えのある症状と

その時点で訴えはなくとも関連のある

他の部位の状態などに合わせて

経穴[ツボ]を選び、鍼なり灸なりの処置をしていく...のが

鍼灸治療ですが、いわゆる診断にあたるこの過程を

なるべく簡潔に行える様にカルテを新しくしました。

施術の傍ら、しばらくその作業を行ってきて、

その際とても参考になったのが

東洋医学 基本としくみ/仙頭 正四郎著」です。

陰陽論、五行論など東洋医学の考え方はもちろん、

基礎を臨床へ応用する流れや漢方薬の知識まで

明確にかつ幅広く網羅されており、

又とても読みやすくまとめられていて、

これがあれば東洋医学概論の教科書は要らない、とまで

思ってしまうほど助かるオススメ本です。

これまでにご来院いただいた方々のカルテも見直しつつ

微調整を加えながら、よりよい鍼灸治療の為に

「役立つカルテ」を組み立てて行く所存です。



posted by soothe at 12:05| 日記

2012年03月27日

八卦良い[はっけよい]

はたまた早く競う→はっきょい、といえば相撲の掛け声。

土俵は中央、東西の横綱と方位が決まっているなど

なるほど東洋的な伝統を感じさせる相撲は

色々あった、最近面白くない、と言われながら

三月場所もそれなりの注目を集めていた様です。

八卦といえば易、易といえば陰陽、そして陰陽といえば東洋医学、

東西南北は五行論に欠かせず、又スポーツという面からも

鍼灸には関連が深いところで、

元気な状態を保とうとする免疫力や抵抗力と

外から悪さをしようとする病原菌やストレスとの

西が勝つか東が勝つかの戦いと見れば、

鍼灸師という立場は、いわばそれを裁く行司の様で、

願わくば前者を勝たせたいが、余りに弱っていては

後者に軍配が上がってしまうこともある、

だから日頃の稽古に精を出して欲しい、

つまりもっと養生しなされと、そんな思いで真剣に土俵を裁く、

そして、それでも物言いが付けば、病院へ行く様勧め、

必要ならば紹介状を書いたりする...

いささか妄想気味ではありますが、

先端医療と伝統医療が両立する現代なれば

そんな見方もありかと思いつつ春を迎えることになりそうなのです。

夕空
月、星、空がきれいですな。



posted by soothe at 13:20| 日記

2012年03月22日

泪とは

鼻水である、というべきか、

鼻水とは泪である、というべきか、

からだの奥から排泄される感がある水分のみならず

実はすぐ上の目から涙小管なる道を通ってくる泪も

鼻へと注ぎます。

泣きの泪はもちろん、そうでなくても

眼球は水分で満たされ、かつ常に分泌され

潤いを保っています。

鼻は空気の通り道で、内面は粘膜ゆえに

やはり潤いを要しておりますが、

その水分は泪に由来するものもある、

それほど目と鼻とは切り離せない関係で

目がすっきりすれば鼻も楽、

鼻が通れば目元涼しいということが

鍼灸治療の目標となる場合があります。

例えば、鼻の通りをよくしたい時に使われる

上星[じょうせい]という経穴は

目をはっきりさせる効果も望めます。

又頭がすっきりしないのが

副鼻腔炎のせいだったりする、そんな時は

足の三里[さんり]などを使って脛のハリを和らげると

頭重感が楽になる、これは目と鼻が軽くなった状態で、

そんな症状が季節の替り目に現れるとなれば

背中のハリを緩め、胃に優しい

消化のよい食事にしたいところです。

陶器のレンゲなどで

頭皮をザザザザッと少し強めにさする、

特に額の上の方や側頭部(耳の上)をゴシゴシこすると

腫れぼったかった目周りに締まりが出て

すっきりするもの、そんなセルフケアと

鍼灸治療の相乗効果で心地よい春を迎えて欲しいのです。

梅
桜もぼちぼちですな。

※上星[じょうせい]:手をチョップの形にして、手首の小指側を鼻の頭に当てると小指の先がおでこの上の方へ伸びる、その辺りに痛みや硬さを感じる点があれば、キチッと圧してみましょう。キチッと。
※※三里[さんり]:松尾芭蕉で有名な経穴[ツボ]で、膝下の外側にあります。手を示指と母指が直角になる様に開いて、膝が直角に曲がる様に腰掛けて、母指を膝の皿の上に当てると中指が脛(弁慶の泣き所ですな)を指し示すその辺りをジワッと圧しましょう。ジワッと。






posted by soothe at 15:49| 日記

2012年03月13日

治療院とは

回復を待てばよいと知りつつトレーニングが欠かせず、

休まないのでまた傷めてしまう...

そんなスポーツ選手の故障(スポーツ障害)では、

故障や痛みの緩和に加え、疲労回復を促進する治療を行う

継続的なコンディショニングにより

トレーニングを中止せずに済むことで

競技成績の向上が図れるそうです。

では一般的な社会生活においてはどうか、といえば

職業性や役割により、かなり偏った疲労が症状を生む面が

やはり多々ある様に見受けられ、

原因は察しがついてもなかなか休んではいられない、

という状況は同じではないでしょうか。

そうであれば、よりよい日常生活や

職業人としての成果向上の為に

継続的なコンディショニングは必要不可欠、

実際にデスクワークによる眼精疲労や肩こりなど

実作業に支障となる慢性的な症状が

VDT症候群と呼ばれる程問題になっていたり、

主婦休みの日が日本記念日協会に登録されたり、

美容師など手の使い過ぎからくる胸郭手口症候群や

調理で立ちっぱなしや運送業で重い荷物を運ぶなどで

腰下肢痛を抱えていたり、

いわゆる職業病というものがあれば

定期的な対処が必要だというものです。

プロスポーツ選手ともなると、競技経験のあるトレーナーが

専属で管理するところでしょう。

一般にはどうするかとなれば、例えば鍼灸院をご利用ください。

鍼灸院や指圧マッサージ院などをまとめて

「治療院」と呼ぶことがある様ですが、

「治療という程大袈裟ぢゃなくちょっと掛かってみたいだけだ。」

という希望が時にはあることも存じておりますので、

どうぞお気軽に、保健室に寄る様にお役立ていただければ

幸いなのです。



posted by soothe at 12:25| 日記