2013年04月15日

嗜眠と不眠

惰眠をむさぼるか、はたまた寝る間を惜しんで濃く生き抜くか…

生来のロングスリーパーもいればショートスリーパーもいる、つまりこれは体質のようです。

よく7時間程度が適度な睡眠と言われますが、

これとて6時間でいい人もいれば8時間欲しい場合もある、その平均の話であり、

規則正しい生活が望まれるものの、日々波があって増減するのが現実でしょう。

不眠には鍼灸が効果的とよく言われます。

もちろん「その通り!」ですが、意識の高ぶりが鎮静しないから眠れないとすれば、

上手に一息ついてリラックスすることで、

昼間のスイッチをオフにして夜の休眠モードに入れればいいのですから、その他の方法でも

ちゃんとリラックスする方法を自分で見つけられればそれに越したことはなく、

半身浴でもホットミルクでも構わないと思います。

不眠はしんどいものなのですが、果たして、そもそも安眠とはそれほど一般的なものなのでしょうか?!

かつて夜は闇で、それこそ家屋を持たず野生の世界で生活していたとしたら、

寝静まる頃は休息と同時に警戒が必要で、身を横たえるにしても

どこか常に冴えた状態であることが求められる、毎夜そんな状態だったに違いありません。

又、天下の一大事に寝過ごしてはたまらない、むしろ眠りが浅い体質で

いざという時にはサッと起きて動けるのが武家の誉れだった、などという時代もあるでしょう。

つまり、安眠が得られるのは、住居というものが一般的になり生活様式の落ち着いた

ごく近世のことなのです。

だからこそ、やっと得てもいいはずの安眠への欲求は強いでしょうけれども、

ある程度の「眠りの浅さ」は生き物として自然と身に備わるものであり、

他人と比べて気にし過ぎない方がよいという面もあるのです。

個人差が大きく、概ね男性よりも女性の方が睡眠は浅い傾向があるとか、

嗜眠に偏るのも病気になりやすい傾向という調査もあるようですし、

ぼーっとせず日中やるべきことができていれば「眠りの質はよいのだ!」

周囲のではなく、「自分のペースが整えばいいのだ!!」と時々思い出し、

ソワソワしなくても大丈夫だと感じてみてください。

失眠[shitumin]:足の裏、踵の中央のここにお灸をするのが定番です。同じく足裏の趾のつけ根から1/4位のところにある湧泉[yuusen]をこすって温めたり、踵の内側の照海[shoukai]や外側の申脉[shinmyaku]が睡眠に関わったり、足下を刺激することで頭を休めるといった意味が感じられます。この辺り全部を含む足湯というのもよさそうです。
posted by soothe at 12:17| 日記

2013年04月09日

その後のご予約状況について

今週は臨時休療日があり、ご迷惑をお掛けしました。

念のためその後のご予約状況をお知らせいたします。

4/10(水) 午前× 日中× 夕〜晩×
4/11(木) 午前× 日中◯ 夕〜晩△
4/12(金) 午前× 日中△ 夕〜晩◯
4/13(土) 午前△ 日中◯ 夕〜晩△

随時変更はございますが、ご参考にと存じます。

施術中は留守電になりますので、メールでのご予約をお勧めいたします(ホームページのお問い合わせフォームへのリンクですが、既にご来院いただいている皆さまはお伝えしておりますメールアドレスへ直接ご連絡ください)。

よろしくお願いいたします。

posted by soothe at 11:21| 日記

2013年04月05日

臨時休療のお知らせ

都合により、4/8(月)はお休みとなります。

日曜が定休ですので、4/7〜8が連休となります。

ご不便お掛けしますが、何卒ご了承願います。

[temporary closing information]
Soothe Acupuncture Clinic will be "temporarily" closed on Monday, April 8, 2013.
Sorry for your inconvenience.

[臨時休診的通知]
鍼灸治療院素素2013年4/8(一)暫停問診。
造成不便,敬請見諒!

posted by soothe at 16:22| 日記

2013年04月01日

おめでとうございます!

新しい春を迎える皆さまに、心よりお祝いと応援を申し上げます。

進学にしろ就職にしろ(転職にしろ引越にしろ…)新しい環境に馴染むには時間も覚悟も要する、

つまり適応力が求められます。

適応「力」という位ですから能力であり労力であり、

それなりに鍛えなくては発揮できないし、使えば消耗する、つまり疲れます。

全くブレることなく専門性を生かした分野へ羽ばたいた理性的な方も多いと存じますが、

それでも思っていたのと違う細部が気になったり、

明確なヴィジョンがあるからこそ今の一歩が気に入らなかったりすることもあるでしょう。

そんな時は何でも経験だと開き直るのも大切、

許容「力」が試されれば、やはり疲れることもあるでしょう。

教わる側から導く立場へ進んだとなれば、指導「力」を発揮しなくてはなりません。

具体的なトレーニングを積んで用意していた方もあれば、

いきなりそんな…という場合もあるかも知れません。

いずれにせよ「チカラ」は鍛えて伸び、そして使えば疲れるのは自然なことです。

新しい「チカラ」をどんどん発揮してください!

そして、疲れたら、鍼灸院へいらしてください。

じっくりお話を伺うことから鍼灸治療が始まるのですし、言葉にならない思いは、からだに表れるんです。

それこそコチコチに凝り固まってどうにもならなくなる前に、どうぞはり・きゅうに身を預けてみてください。

「はりって怖そう…」という方は怖そうな、「優しい鍼灸がいいな」という方は優しそうな、

そして、「鍼灸って面白そう!」という方は、面白そうな鍼灸治療院へどうぞ連絡してみてください。

新しい扉が、そこにも開かれるかも知れませんよ!

桜桜.jpeg
はり・きゅうならもう受けてるよ!という方は、今後ともよろしくお願いします!

ご意見・ご感想は↓
posted by soothe at 11:40| 日記

2013年03月25日

膝について

陽気がよくなり、いつの間にかゴールデンウィークも近づいたりして

何かと外へ出る機会の多い時期が来ると、歩いたり走ったり、

そして足が痛くて…などということをよくお聞ききします。

足首は、手首と同様に、上下左右に曲げたり回したりという動きができ、

肘の曲げ伸ばしも、捻りを加えたりして微妙な加減がしやすいのに対し、

膝の動きは、ほぼ前後に曲げて伸ばして戻すだけ、

捻るようにできていないことで衝撃に弱く、傷めやすい部位だという印象があります。

水が溜まる、正座ができない、変形性関節症と診断された…などなど

日常生活の中で起居の全てに関わる部位だけに、気にしている方は多いと思いますが、

ご自宅でお灸を続けることで、それも台座シール式の手軽なものでかなり軽減できます。

例えば、水が溜まるというのは、もともと関節の動きを滑らかに保つ潤滑油のようなもので

敵視するべきではないものの、やはりしんどければ医院で抜いてもらうのが早い処置と言えるでしょう。

しかし、一度では済まず何度か通うことになるようで、その間にお灸を続けると、

抜いてもらう水の量がグンと減って、徐々に無用になったとはよく耳にするところです。

また、変形した関節自体はいかんともしがたくても、その動きは周囲の筋肉によるものなので、

支えることと動くことがしっかりできるように、かつ鎮痛の働きも期待できるお灸をしてから

歩ける距離がずっと長くなったといったことはよくあるケースです。

しかも、膝の周囲であれば自分でもやりやすいのでちゃんと続けられるということもあり、

例えば当院には、始めのうちこそ週一回通っていただいて灸が最も効果的なポイントを修正する必要があっても、

しばらくすると隔週、月に一度…と減らしていけますし(ご自宅で毎日真面目に続ければですぞ!)、

むしろ隔週程度のペースを保てれば、他の症状への治療がスムーズに行え、

全体的な健康管理にちょうどいいといった具合です。

冷えやむくみなど腎臓の機能に起因する場合や、食べ過ぎで悪化する胃腸と関わるものなど、

膝の具合もその部位の故障という面のみならず、内臓の状態を教えてくれる鏡のような意味もあるので

痛い所だけにとらわれるのではなく、

行きたい場所へ行けたり、やりたいことができたりということを目指して

ちまちまと、イヤ懇々と続けてみて欲しいと思っています。

桜
開院当初よく弁当をつかいにいった公園の桜、あれから少しは成長できたものか...さてはて?!

posted by soothe at 12:44| 日記

2013年03月18日

今週のご予約状況

祭日を挟みつつ、少々混み合っておりまして、

念のため今週のご予約状況をお知らせいたします。

3/18(月) 午前× 日中× 夕〜晩△
3/19(火) 午前× 日中× 夕〜晩△
3/20(水/春分の日) 午前× 日中× 夕〜晩×
3/21(木) 午前× 日中◯ 夕〜晩◯
3/22(金) 午前× 日中△ 夕〜晩◯
3/23(土) 午前◯ 日中△ 夕〜晩×

強風が続きますが、花粉症のピークは越えたとか。

どうぞ皆さまくれぐれもご自愛の程よろしくお願いいたします。
posted by soothe at 11:04| 日記

2013年03月01日

その経穴[ツボ]、何色?!

木・火・土・金・水に様々な事象を当てはめて見るのが五行論、

人体においては臓器を当てはめてみるのが東洋医学の基本ですが、

そこには色の配当というのもあり、青・赤・黄・白・黒と聞いて無闇に丸暗記したものです。

しかし、そのままよく見てイメージすれば、木なら緑で碧だったのでしょうし、

揺らめく赤い火は青味や白味を含みそう、土なら黄土色かしらん、金の光沢ならプラチナ色かな、

海の水は日本海なら黒いかな、太平洋なら青だろう…と広がりをみせるところが

文系の医学ならではの豊かさであり、また非科学的だと決めつけられる面でもあるのかもしれません。

さて、臓器では肝・心・脾(膵臓)・肺・腎が当てはめられるとなると、

つながる経絡にもそれぞれの色がイメージされ、

漢字で表された経穴[ツボ]の名称は、時に治療対象を物語ることになります。

そこで、色を表す字を含む経穴[ツボ]を探してみると、「白」を含むものが幾つか見つかります。

例えば…

挟白[kyouhaku]:左右両腕の二の腕の真ん中辺り、となると胸を挟むことになる、

この白はなるほど肺を表しているようで、息苦しさや胸の痛みを和らげるのに使えそうです。

ちなみに感情も配当されており、肺は悲しみの臓器なので、

この息苦しさや胸の痛みは臓器としての心肺の機能低下のみならず、

胸に穴があくような悲嘆に対する選択肢でもあります。

陽白[youhaku]:両目の上で額にある経穴で、陽は顔を表すとして、

この白は肺ではなく「明るい」といった意味のようです。

顔色を明るくしたい!といった用途に適するイメージが湧いてきます。

両目の下の四白[shihaku]も同様です。

太白[taihaku]:太は「大事な」といったニュアンスで、太白金星という星を表すとか、

この白は金星すなわち肺を指すのですが、肺を直接刺激するというよりも、

その機能を助ける立場である土つまり脾胃をちゃんとすることで

肺にチカラを導こうという意味合いのようで、グッと鍼灸治療らしくなってきます。

こんな風に、あれこれイメージを膨らませながら人体に触れていくと、

経穴[ツボ]のレシピが出来上がります。

そのレシピの差異が流派と呼ばれたり、

個々の鍼灸師や鍼灸院の特徴になったりするのでしょう。

点で表した経穴[ツボ]の場所を線でつないだだけのシブい経穴図しか見かけませんが、

色の配当と、臓器とのつながりをきちんと表現すれば、存外カラフルで面白い画になるはずなので、

経絡というエネルギーの流れが、言葉ではなく見て分かる形で表現されたポップな画をいつか描いてみたい、

イヤそういう才能に長けた方に描いていただきたい是非是非…と思って久しいのですが、

どなたかいかがでしょうか是非是非…

ミモザ
ミモザの日というのがあるそうですね。色んな春があるものですな。
posted by soothe at 18:55| 日記

2013年02月23日

ほころぶ

まだまだ寒いとは言っても、そろそろモコモコの上着は違うなぁ、というこの頃ですと、

熱を逃さぬように硬くなっていたからだが緩み、脈にもふわりと柔らかみが感じられるようになったりと、

季節に合わせた、春めいた変化が感じられるようになってきます。

とはいえ外気はまだ冷えるのですから、これは暖かくなったから緩むというよりは

暖かくなる準備のために緩みだしているという自発性のある変化であり、

真冬だ!氷点下だ!雪だ!と言われて感じる寒さより、立春過ぎの雨やみぞれに

却ってゾクゾクしやすいのもそのためなのでしょう。

ウイルスや細菌による感冒は、移したら大変なのでマスクで防いだり隔離したりという処置が大切なのに対し、

風邪は、風の邪と書くだけあって、あちこちに異変が起きる、そこここが痛みだすといったニュアンスで

感冒と風邪では、ちと異なる雰囲気です。

つまり、後者の場合は季節に合わせたからだの変化の表現であり、

多少しんどくてもきちんと出しておくと大病を免れるかもしれない、

「溜め込むよりも小出しにできるのがいいからだだ!」という面もあるということなのです。

本当は、季節に合わせた自発的な変化がちゃんと起こるのが「体調のいい」状態で、

ところが、それは症状でもある訳ですから感じ方としては不調であるかも知れない、となると、

この変化をなるべく穏やかに経過させるのが治療ということになります。

コリの強い方が「一度ぶっ壊して作り直したい」なんて時々おっしゃいますが、

ある意味そういう働きがからだには備わっているとも言えるかも知れません。

風邪引いちゃった、どうしよう...と慌てずに、悪い面ばかりぢゃない解毒だ!と

思い切って休みを取ったりするのも大切なのです。

そうはいかないからお宅辺りに行くんぢゃないか!なんて言わずに、上手に静養なさってください。

ちなみに、静養というとのんびり本を読んだとかパソコンでゲームしたなんて方もありますが、

目を使わずにただぼーっとするのが静養です。せっかく春眠は暁を覚えないんですから!

風邪の効用
こんな話もあることですしね。
posted by soothe at 15:10| 日記

2013年02月16日

とことん乾かそう!

緊張型頭痛は筋肉の硬さが問題なのでマッサージしてもよいとか、

偏頭痛は血管が拡張することで痛みを感じるので、血行をよくするとその時の痛みは却って強くなるとか、

しかし混合型ではどうしたらいいのか、この激しい目の痛みは群発頭痛ぢゃないか…などなど、

慢性的な頭痛はやっかいで、日常生活に影響してしまう程ならなんとかせねばなりません。

肩こりや眼精疲労を軽くする体操が有効であったり、予防薬があるならば使わない手はないでしょうし、

いろいろ対処法はあることと思いますが、

手っ取り早くて効果アリなのは「頭をちゃんと乾かすこと!」です。

右利きであれば左側はドライヤーが届きにくいとか、

後頭部はゴシゴシ拭きやすいのに頭頂部は存外おろそかだったり、

よく暖まったし暖房がきいていれば何となく乾くだろうとつい洗い髪のまま寝てしまったり…

そうして少しずつ溜まった寒気が、かなり強い痛みとなって悪さをするかもしれないのです。

余りに些細すぎて拍子抜けでしょうか?!

でも、それならできそうぢゃありませんか!?

ちょっとしたことに気をつけられずに、大病が避けられるでしょうか、

小事を守れないのに、歴史に名を残す偉業が成し遂げられるものでしょうか…

さて、予防のためにと医院で処方された薬ならばともかく、

市販の頭痛薬や鎮痛剤を「痛くなる前に飲んでおいた」と時々お聞きすることがあって心配になります。

痛みを抑える薬品が予防に働くとは限りませんし、

薬の飲み過ぎで頭痛が悪化することもあるようなので注意が必要です。

生活習慣を見直そうとすると、大掛かりな変化を求められるような気になるものですが、

まずはこんな小さな工夫から試してみてはいかがでしょうか。

駅近
あんたみたいな頭ならそりゃ楽だろうよ」とはどうぞおっしゃらないでくださいまし…
posted by soothe at 16:00| 日記

2013年02月09日

視力の話

何らかの原因で、「見たくない」という意識のあることが

近視の原因になるという説があります。

レンズ体や視神経といった物理的な不具合だけではなく

心理的な働きが絡んで症状として表出するというのは

いかにももっともらしく面白みも感じられます。

しかし、本当でしょうか?!

長らく気になりつつ、いささか違和感もありつつ、

最近では、むしろ逆ではないか、近視の人ほど

目で見ようとしすぎる傾向があるのではないかとも思われるのです。


絶対などない、と言われるこの世の中で、

「絶対にない」のが当院の床に鍼が落ちているといった事態ですが、

万に一つの可能性として落とすことがあったならば、

何しろ絶対にそのままにはしないのですから必ず見つけて処分しますけれども、

髪の毛ほどかもっと細いかという物をカーペットの上で探すには

目で発見しようとするより、手触りで探り出すのが効率的なものです。

それでいて、ふとした時に耳にする素的なメロディーが

どこから聞こえてくるのかと音を目で追ったりしてしまう…

これは目が脳の出先機関としていかに重要かを物語っていますが、

目は閉じて耳を澄ませばよいものを(見えるのは大抵スピーカーでしょうに!)

他の感覚を使わず視覚に頼りすぎるもったいなさは

近視でなくてもやはりあるようです。


肩こりや腰痛の和らいだ状態を保つべく、

もしくは動きによって痛みが出る場合に、それが軽減する経穴[ツボ]に

浅い小さい鍼を貼って治療する(M-Test)といった際、

実際にどこにどのように貼ってあるのか目で見て確かめたがる方が時々あります。

見たくないという意識よりも見ようとしすぎの傾向が近視に影響しているとしたら、

それは折角のストッパーであり、視覚とは別の感覚を生かすべきという信号と捉え

見るより触って確かめて欲しい気がしますが、

「貼ってある感」のないのがこの療法のコツなので、まぁよしとせねばなりますまい。

いやいや、鍼灸治療は全身の皮膚感覚を通しての体験なのだから

肌で感じる余裕を取り戻してもらうのは施術中すでに行われていることなのだ!とも思うのです。

目玉
こんな画を描かされた頃が懐かしい...拙すぎながら眼球の構造です。

目窓[mokusou]:漢字ならではの分かりやすいネーミング、黒目から前頭部を辿って生え際から指3〜4本程入った辺りで、凹んだり圧痛があったりすれば眼精疲労などに効果が望めます。その昔、勤め先で「目玉のラインで縦に目の経穴[ツボ]が並んでいるって本当ですか」の問いに先輩鍼灸師が無言でNOと回答していましたが、この目窓や手前の臨泣[rinkyu]、顔面で両目の下の四白[shihaku]などなど、あながち間違いでもないような気がします。
posted by soothe at 17:14| 日記

2013年02月01日

かかとのヒビ割れは腰のせい

寒さのためか、乾燥のためか、

この季節は皮膚がカサカサして痒みを覚えることが多く、

かかとのヒビ割れというのも、いつもより目につきやすいようです。

足(足首から下)を立てて見た時に、指の方を頭とすると

土踏まずがちょうど湾曲して背骨のようであり、

かかとが腰〜骨盤といったイメージになります。

くるぶし〜かかとの両側を揉むと痛みがある場合、

腰の状態が今ひとつで寒さに弱く、のどの風邪を引きやすかったり

生理痛が重いなど、泌尿・生殖器に問題があるもので、

つまりこの辺りは治療としても大切な部位になるのです。

さて、乾燥すると違和感がでやすい皮膚ですが、

これが天衣無縫の一枚でからだをすっぽりと守ってくれているからこそ

風邪の菌やインフルエンザウィルスなどの外敵にやられずに

平穏な日々を過ごしていけます。

頼もしい外の守り、東洋医学らしく言えば衛気の働きです。

一方、泌尿・生殖器といえば腎で、その働きは体内浄化のみならず

持って産まれた体力である先天の性を担い、

これがちゃんとしていれば潤いのある人になれようというもので、

それゆえ、かかとのヒビ割れというのは腎の、つまり生命力の弱りを

感じさせるワビしい症状であり、これは何とかしたい状態なのです。

入浴でよく温まり柔らかさを取り戻した後に

ワセリンや保湿クリームなどを塗る直接的な処置が大切ですが、

その潤いを保つには、腎の働きを高める、

つまり腰の疲れを快復する必要があります。

腰痛の自覚がなくても、かかとの皮膚が気になったら腰の手入れをしましょう。

からだ(月)の要[かなめ]と書いて「腰」、冷えや疲れやすさなど

どんな症状にも関連する腰をよくして雪の多いこの冬を乗り切りましょう!

available
予約制ですので、通りがかりに今受けたい!という声にお応えしづらく申し訳ない限りです...すぐお通しできる際はこんなノをぶら下げてお知らせしておりますので、是非チェックしてみてください!!

〜かかとと言えば...の経穴[ツボ]〜
◎失眠[shitsumin]:文字通り眠りの質を高めると言われ、まさにかかとの中央にある一点です。
◎照海[shoukai]:内くるぶしの直下一寸と示されますが、アキレス腱側の太渓[taikei]辺りも含め、およそこの周囲の圧痛は腰や泌尿・生殖機能や風邪によるのどの違和感などに密接なようです。
posted by soothe at 16:06| 日記

2013年01月25日

「思い出の記」

個室で余人を交えないスタイルゆえか、物欲しそうなルックスのせいか、

施術中にその方の歴史とも呼べるような濃いお話を聞くことが増えており、

「傾聴した内容を、その方好みの作家に似せた文体で本にして差し上げる」と思いついて

我ながらかなりイカしたアイディアだとホクホクしておりましたところ、

きちんと形にしているプロの方がおいでと知って一層興奮の度合いを高め、

早速購入、引き込まれるように一気に読んでしまったのが

「驚きの介護民俗学 / 六車由実著」です。

下手な小説調にまとめるといった妄想レベルではなく、

民俗学のプロでおいでの著者が、通所介護施設や

特別養護老人ホームで勤務しながらきちんと行った聞き書きを

その方の自分史という以上に、その時代の文化生活史としてまとめ上げ、

綴ったものを話してくれたご本人とご家族に差し上げてきたそうなんです。

週に数日とはいえ、私もデイサービスへ施術に行くと

大正か昭和かといった世代の方々からは戦争の実体験談を伺うことが多く、

その話題は日本人として聞いておかねばならない大切な機会ですし、

一方、そうした時代背景は、個人としてのお一人お一人には

それぞれに違った影響を及ぼし、それぞれに違ったお話を聞くことができるのも、

通常の施術と同様、人の一生ということを考える上でありがたい収穫なので、

話の聞き方の技量を上げたいとは常々願うところであり、

非常に有意義な...というより、実は泪しながら読み耽ってしまいました。

高齢者と呼ばれる人々が、ぼちぼち自分の親世代であることや、

学校ばかり増えて就職先は先細りな鍼灸師にとって

介護は将来性のある分野に違いないことを思ったり、

自分の家族が、いや自分自身がいずれは利用者になるであろう介護の世界で、

介護する側/される側というのとは異なる関係の提案は

とても嬉しく、そして自然なものに感じられました。

「精神科医やカウンセラーとは別に、

身近に接している介護士に対してだからこそ

利用者が話せること、話したいこともあるだろう」という聞き方があるならば、

精神科医でもカウンセラーでもない鍼灸師だからこそ

話してもらえることもあるだろうと白衣の襟を正しながら、

もう一度読み始めてしまいそうです。

新月
ところで「この本、差し上げます!」キャンペーンの方は反応薄いっすね...

posted by soothe at 20:28| 日記

2013年01月22日

お手軽よりも「きめ細やか」な施術を

先日当院ホームページの料金表示を改訂しました。

きちんとその趣旨を考え直し、これまで需要がほぼ皆無だった

基礎治療を取りやめることといたしました。

30分だの40分だのと細かいお知らせが続き

分かりづらかったかも知れません。

又、ひょっとして最近初めてホームページをご覧になって

検討していただいていた方には申し訳ないのですが、

改めて最新情報としてここにご報告いたします。


「ちょっとした空き時間にふらりと寄ってみる」

という手軽さには欠けますが、

「自分のからだと心の状態ときちんと向き合う時間を取る」

と決めることが治療の始まりと捉え、丹念な治療院に通いたいというご希望にこそ

一緒にがんばりましょう!というスタンスで応えていく所存です。

予約の一手間をご理解いただいて、一旦いらしていただければ

お一人ずつの対応ならではの気軽さですので

どうぞよろしくお願いいたします。

すー
さて、「すー」の字はどこにあるでしょうか!?
posted by soothe at 20:36| 日記

2013年01月18日

「グッタリ...」から「サッパリ!」へ

「どうもスネの辺りのスジが痛くて...」

その昔、勤め先で施術を受けにいらした方から、こんな訴えがありました。

デスクワークなら座りっぱなしで足が冷えたり硬くなったりするでしょうし、

それを改めんと急にジョギングを始めたら走り過ぎちゃったのかも知れないし、

はたまた、施術者らしく胃の経絡の反応として食事やお腹の具合を尋ねるべきか...

しかし、そこに感じたのは「葛藤」なのでした。


スネの筋肉は足首を動かし方向転換を担うので、

走ったり歩いたりといった足の疲れが出るのは当然ですが、

方向転換とは、右へ進むか左へ往くかというだけではなく、

次の作業に移るか先にトイレに行くかといった順番を決めたり、

今の仕事を続けるべきか今こそ転職するべきか決断したり、

結婚するかひとりで引っ越すか結論を出したり...

といった大きな局面における「葛藤」を含んでのことであって

古き厳しき時代の「闘うか、逃げるか」反応、

つまり、からだに表れたストレスの一種ということになってくるのです。


情報過多による脳疲労、こころの問題などが何かと話題になる昨今では

このような体調不良に悩む方はもっと多いのではないか、

そして心身一如、「感情は臓器に宿る」と言い切る鍼灸治療は

そんな場面にこそ力を発揮するものとの思いを新たにし、

当院ホームページの料金表示を改訂しましたので、

どうぞご参照ください(主立った施術料金には変更はございません)。

ちょっとした空き時間に、という手軽さには欠けますが、

予約制ならではの入念さとお一人ずつの気軽さに

納得していただける皆さまからのご連絡をお待ちしております!

ご案内
この結び目をほどくといいことが...って今気付きました!

※陽陵泉[youryousen]:弁慶の泣き所、いわゆるスネは頸骨ですが、その外にあってからだを支える腓骨という細めの骨がありまして、これを下から上へたどるとボコッと突出しており、その手前にあって筋会と呼ばれる一点です。この経穴[ツボ]が属する目〜こめかみ〜からだの側面を繋ぐ胆経と呼ばれる流れは決断力と密接、つまり冒頭の方は胃経よりもスネのやや外側に痛みを感じていらしたかも...などと昔が偲ばれます。
posted by soothe at 16:49| 日記

2013年01月12日

新月の願い

本日am4:44、今年最初の、山羊座の新月を迎えたのですね...

自分で治療院をやっていくということは、かつて「新月の願い事」に入っていたもので、

これが実現したのは新月のパワーのみと言い切るほどではないにせよ、

明文化したり視覚化したりという意識の仕方は、

自分の意欲を具体的にする助けになってくれました。


さて、もう十分だな、という気持ちになったので、新月の願い事はやめることにします。

厳密に言えば最後にもう一つだけ、

「僕が願いを掛けるのをやめる分、他の誰かの正しい願いが叶いますように!

そして冬の新月よ、綺麗に澄んだ夜空をありがとう!!」

と言いたいと思います。


という訳で、「新月のソウルメイキング/ジャン・スピラー著」を

国家資格保有(鍼灸師の方だと嬉しいですが、そうでなくても歓迎です!)の

ご興味ある方に差し上げます。

随分前に購入した本ですが、なんと2050年までの新月カレンダーが付いているので

まだまだ参考になると思います。

施術中は対応できませんので、東急田園都市線の青葉台駅近くの当院まで

取りに来ていただける日時をご連絡ください。

受け取りにだけでも構いませんし、もし気が向けばお茶でもどうぞ!

お気軽にお知らせください。

新月
posted by soothe at 17:48| 日記

2013年01月01日

あけましておめでとうございます

からだに鍼をあて、心のとげをぬく。

皮膚に灸をのせ、気持ちをあたためる。

鍼灸治療は、人生の様々な場面に寄り添える豊かで面白い体験です。

即効性を謳うよりも、

疲れや不安、ストレスによるからだの不調と向きあう場として

じっくりといらしていただけるように

一度にお一人ずつのご予約で、周囲に気兼ねない空間で

からだじゅうの窓をワーッと開け放って

全身の換気をするような施術をめざしています。

身も心もさっぱりと出し惜しみのない毎日のために、

からだの結び目ほどいて心ものびのび

鍼灸治療院すー[soothe]をどうぞお役立てください。

2013年は1月4日(金)正午より始業いたします。

本年もよろしくお願い申し上げます。


I will struggle inside to make my needlework gentle outside.

I hope acupuncture help you not only reduce your pain in your body,

but also encourage you in mind and spirit.

I wish you to enjoy your good health all through this Year of the Snake.


新年好! 蛇歳快楽!!

巳年
posted by soothe at 15:48| 日記

2012年12月25日

年末年始のご案内

2012年末〜2013年始のご案内です。

年内は12/29(土)10:00〜18:00、
年始は2013年1/4(金)12:00〜18:00

ご予約承ります。

12/30(日)〜1/3(木)はお休みとなります。

時節柄、寒さと乾燥が続きますので、皆さまくれぐれもご自愛いただいて、
どうぞ楽しい休日をお過ごしください。

[temporary closing information]
Soothe Acupuncture Clinic will be "temporarily" closed from Sunday, December 30
to Thursday, January 3, 2013.
I wish happy holidays for everyone!

[臨時休診的通知]
鍼灸治療院素從12/30(天)到2013年1/3(四)暫停問診。
祝您們有個愉快的假日!

辰達
あと一息、お役目ご苦労さまです!!
posted by soothe at 19:31| 日記

2012年12月13日

病院内での携帯電話の使用について

ちと病院へちょくちょく通う機会がありまして、久々ゆえに気になったのが

「あれ、ここ病院なのに皆ケータイ見ながらって何よ!?危険ぢゃないのっ!?」

ということでした。

電車などでも、いわゆるシルバーシートに座りながら平気で携帯端末を操作する者があれば、

もしペースメーカーを付けている人が近くにいたらどうするのかと

ハラハラして無神経の怖さを感じたり、

いやいや、それは医療機器の働きのみにあらず、

ごく何気ない一言が聞く者の寿命を縮めることなど

それこそ日常茶飯事に違いない...などと大袈裟なことを思ったりしておりましたら、

命のやりとりの現場である病院で「あれ?!」っとなったのです。

これは、機器の技術的な進歩によって

周囲への電波の影響が抑えられるようになってきた為だそうで、

その病院では一般病棟内では電源を切る必要はなく、病室でもメールは可能、

ただし通話は待ち合いなどに設けられた通話スペースのみで許可され、

特殊な機器を用いる治療室付近では電源を切るという決まりになっておりました。

ネット上でパラパラと調べる範囲では、一般的に病院内での携帯電話の使用に関しては

およそこのような対応になっているようです。

ペースメーカーを付けた方は、22cm離して使うというのが目安だそうで、

なるべく右の耳で会話する、胸ポケットにはしまわない、といった注意が必要なのですから

やはり混んだ電車内では周囲も気を使うべきでしょうし、

そもそも病院内で使用可能なのは医療スタッフ間のやり取りにも便利だからだとなれば

緊急時に連絡がつくことも大切なので、

いっそ優先席付近では絶対にダメ、

その代わりそれ以外では通話も可(ただし大声出すのは格好わるいからやめようね)といった

現実的な取り決めも必要ではなかろうかと思います。

さて、当院では、施術中は寝てしまう方が多いので、やっとリラックスしたところへ

「電話だっ!」なんて突然起きたりしてはさすがに危険なので、

急な体動を防ぐため音は消していただいております。

同様に院内の電話類も音を消しておりまして、施術中は留守電になりますので

ご予約ご希望の際はメッセージを残していただくか、

メールでのご連絡お待ちしております。

静かな治療院ぶっちゃって、すぐ横を電車が走ってるくせに!

なんて声も聞こえてきそうですが...

新芽
おおっ、「いのち」よっ!!
posted by soothe at 16:01| 日記

2012年11月10日

手洗い励行

鍼灸師になるには、出欠に厳しい専門学校に3年間通い

国家資格を受験して合格しなくてはなりません。

東洋医学の歴史とそれに基づく実技のみならず

一般病理や臨床医学に関する医師の授業もある中で、

ヤケにやかましいのが「消毒の手順について」、

鍼を打つよりも消毒する方がメインなのかと心配になる時もあるほどだったものです。

インフルエンザなどの感染症に敏感な昨今では

どこにでもアルコール消毒の噴霧器が置いてあったり、マスク姿の人が通年で見られたり、

気をつけるのが至極当たり前な雰囲気であることは誰でも分かりそうなもので、

その中にあって更にそれだけうるさく指導されるにも関わらず、

男子便所から洗面台を素通りという同級生がいたりすると

さっきまで同じ授業を受けていたのはひょっとして幻だったのかと不安を覚えたり、

はたまた街へ出れば公衆トイレを出るカレシくんはこれまた水道を使っておらず

そのまま外へ待たせたカノジョさんと手をつないで歩こうとは、

ひょっとしてそれがお互いさまと決めてお付き合いしている仲なのか?!

なんて訳の分からぬことを考えてしまい...と汚い話で恐縮ですが、

アルコール消毒までせずとも、まず流水で手を洗うくらいのことは

家庭や職場でも常々しておいた方がいいということなんです。

我が横浜市青葉区が出しております「災害時に役立つ健康づくり」によれば、

流水で30秒以上かけて入念に手を洗うと石けんがなくても効果があるとされており、

WHOによる標準的な手洗いの指針全行程40〜60秒はお手本になりそうですし、

更には「世界手洗いの日」というのがあるそうで、

手洗いというのは感染症とその蔓延を防ぐのに簡便で有効な手段であることが分かります。

手洗い、うがい、そして先日ご紹介した鼻うがいを組み合わせて

寒くて乾燥する風邪を引きやすい季節を上手に乗り切りましょう!

加湿器
加湿も大切ですね!!

復溜[fukuryu]:「潤す」というニュアンスを持つ経穴[ツボ]といえば、内くるぶしを指3本分程上がったところにあるここかなと。アキレス腱をほぐすようなつもりで刺激するのも有効かも知れません。踵や足首を含むこの辺りを冷やさないというのも大切な風邪対策の一つです。
posted by soothe at 12:28| 日記

2012年11月01日

自分のからだを感じる3冊

 11/9まで読書週間だそうで、self-medicationな幾つかをご紹介してみたいと思います。

マタニティ古武術/若林理砂著

 子供というのは作ろうとして作れるとは限らない授かるものですから、

いわば授かり度を高めるのが不妊治療であり、めでたく授かったとなれば、

妊婦さん(となる女性)は心身の大きな変化を体験することになり、

その時にどう対処するかということが実体験として描かれる説得力はとてもためになると思います。

日頃から自分のからだの動き方、動かし方を観察してよく感じておけば

自分なりの楽な体勢などを感覚的に見つけやすいので、

マタニティになってからではなくもっと早く読んでおいて損はないはずです。


腰痛はアタマで治す/伊藤和磨著

 丹田を意識して深い呼吸をする、天地とのつながりを意識していい姿勢を保つ…などなどの言い回しは

厳しい修行が必要といった印象になりがちですが、

それってどうやったらいいの?!やったらどうなるの!?というところを具体的に示してくれるという印象です。

腰に負担を掛けないための情報をあれこれ聞いてもどうもよく分からないという時に、

まずここで示された方法を試して「いい状態」を実感しておけば、

それからは自分なりの対処法も見つけていけるのではないかと思います。

いつも施術を受けていただいている方から頂戴し、とても参考になっております。


お灸のすすめ/お灸普及の会編

 鍼はともかく灸は自分でできる健康法であり、

冷えを感じやすいこれからの季節のコリや痛みをあたたかく和らげたり、

むくみを緩和したりといった効果が望めます。

自宅で手軽にできるものの、背中に自分で施灸というのは難しかったりしますから、

カユい所ならぬカタい所に手が届くよう、ご夫婦で、カップルで、親子で…

ご家庭内でお互いにという時にも参考になるやり方や経穴[ツボ]が満載です。

骨盤内の血行を促すように使えば、それこそ妊娠対策にも有力なので、

出産立ち会いを決めてはみたが何すりゃいいのか分からないという夫諸兄、

妊娠中の奥さま方に是非やってあげてください!

出産以前の「妊娠中であること」にも参加できると思えばなかなかの魅力ではないでしょうか?!

日経新聞でも自宅灸が取り上げられたとか、随分盛んになりつつあるようで嬉しい限りです。


 読書の秋、目の疲れを癒しつつ、どうぞお楽しみください!
posted by soothe at 17:34| 日記